皆さん、命の回数券と呼ばれているテロメアはご存知でしょうか?
テロメアについての発見は2009年のノーベル医学生理学賞にも輝きました。
知らないという方も、命の回数券と聞くと気になると思います。
今回は老化を防ぎ、若さを保ちたい!
そんな願いを叶えられると注目されているテロメアについて、簡単にご紹介したいと思います。
テロメアって何?
テロメアは、私たちの細胞の中にある染色体の端にあるもので、細胞分裂をするたびに短くなっていきます。
(テロメアは染色体に付いている保護キャップで、染色体の末端が擦り切れないようにする作用があり、靴ひもの両端についているプラスチック製のキャップをイメージすると分かりやすいと思います。)
これが老化(私たちの健康)と深い関係があり、健康長寿を手に入れる為の重要な要素の一つと考えられています。
さらに、最新の研究ではストレスがテロメアの減り方を早めているということが分かっていて、
特に心配症の方(悲観的な方)は、ストレスに反応しやすくテロメアが短いことも分かっています。
減ったらどうなるの?
テロメアは減ると新たな細胞が出来なくなることから、命の回数券と呼ばれていますが、
実際、テロメアが短くなることによって、どの様なことが起こるのでしょうか?
肺がん・食道がん・口腔がん・膵臓がん・皮膚がんなどの癌リスクが上がり、
他にもテロメアが短い人ほど脳が萎縮しており、特に記憶を司る海馬の萎縮が顕著で、認知症のリスクや脳機能が衰えるリスクが高くなります。
他にも、動脈硬化や心疾患、脳血管疾患のリスクが高くなるなどの、様々な健康への悪影響があります。。。
でも、皆さん安心してください!
実はこのテロメアには、伸ばす方法があるんです。
テロメアを伸ばす生活習慣!
テロメラーゼ(テロメアを伸ばす酵素)にはテロメアが短くなるのを遅らせたり、さらに伸ばしたりする働きがあり、
これによって、細胞を若返らせる可能性があります。
では、日常の生活習慣を変えることで、テロメラーゼを伸ばす簡単な方法を4つお教えしたいと思います。
①瞑想
ある実験では、瞑想を2ヶ月続けたところ参加者のテロメラーゼが平均で43%増加しました。
このことから、瞑想をすることで交感神経と副交感神経のバランスが良くなり、テロメアにも良い影響があると考えられます。
②有酸素運動
1日30分のウォーキングを週に6日行う。
③野菜中心の食事
オメガ3が豊富な野菜や豆類などを中心に、精白していない米や小麦を摂取する。
④他人との関わり(週に1回~)
孤独で気分が沈んでいる人はテロメアが短く、3倍以上も病気になりやすく、早死にする傾向があることが分かっています。
さらに、孤独はタバコを吸うよりも体に(健康に)悪いということも分かっています。
つまり、愛情は人の健康にとっても、とても大切なものだと言えます。
まとめ
上記の生活習慣を5年間続けたことでテロメアが10%も伸びて、ガンの進行も遅らせることができたらしく、
これは運動・食事・人間関係において、日々をより良く生きることの大切さを改めて気付かされる結果だと思います。
できることから少しずつ生活習慣に取り入れて、健康で元気に長生きしましょう!
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元氣カイロプラクティック院でございます。